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秋のフルーツ特集:フルーツ王国和歌山の道の駅②くしがきの里

2023.10.17 STATIONS

山間を走る国道480号線沿い、かつらぎ町に位置する〈道の駅 くしがきの里〉は2017年にグランドオープンした。当初は直売所とレストランが中心の道の駅だったが、2021年にリニューアル。新たに指定管理者となった地元の果物農家さんたちによる会社「紀農人(きぐり)」が主導し、モダンなオープンカフェやパン工房が駅に加わった。今では「SNSに映える道の駅」だと話題になり、エリア外の若者層の知名度が高まっている。華やかにイメージチェンジを成功させた〈くしがきの里〉のコンセプトは「くだものの森」。農業地域であるかつらぎ町の良さを、ショップやカフェのフルーツを通して発信し続けている。

秋の〈くしがきの里〉で目を引くのは、なんといっても豊富な柿。そもそも道の駅の名前は、かつらぎ町の愛称「串柿の里」に由来している。そう呼ばれるほど、かつらぎ町は柿の産地として有名だ。9月後半ごろから冬にかけて、さまざまな種類の柿が道の駅の売り場を彩る。

9月の売り場には早めに収穫された「刀根早生柿(とねわせがき)」が多い。時間を置いてから食べることで、渋みが消えて甘くなる。
実の黒さで知られる「紀の川柿」。渋みのもとのタンニンが糖になり変色するからで、その味は驚くほど甘い。
柿の産地では定番の加工食「あんぽ柿」。表面は乾燥しているが、実の中は水分が残っていてゼリーのようにやわらかい。

直売所では、柿を実際に味わうこともできる。たとえば、かつらぎ町産のフルーツを使った「くだもの農家のパフェ」シリーズが大人気。これは朝採れフルーツを贅沢に盛り付けた特大サイズのパフェだ。その中でも「くだもの農家の柿パフェ」は〈くしがきの里〉イチ押しのメニュー。旬を迎えて熟した柿のとろとろの食感に心を奪われる。上には柿のジュレと自家製の生クリームがたっぷりと乗っていて、果肉と極上のハーモニーを奏でる。

くだもの農家の柿パフェ 2,500円。
こちらは「くだもの農家のいちじくパフェ」(2,500円)。カップの上に積みあがったいちじくが花のようで美しい。
「くだもの農家のパフェ」の提供は直売所内で土日祝限定。数量にも限りがあるので注文はお早めに。

平日にスイーツを楽しむなら、オープンカフェの〈KIGURI CAFÉ(キグリカフェ)〉だ。涼しい風が吹く秋晴れの日には、店前の広場に並ぶパラソル付きのテラス席が賑わう。

テラス席は広場に8席、カフェの入口脇に2席。

ドライブの合間のリフレッシュタイムには、テイクアウトメニューがおすすめ。「季節のフルーツアイスカップ」は一押しだ。新鮮なカットフルーツを透明なカップにつめこみ、練乳とアイスクリームを合わせた一品。そのままのフルーツの味を堪能できて、ビジュアルもキュート。アイスは海南市の黒沢牧場からの直送というこだわりだ。

「季節のフルーツアイスカップ」(1,640円)。写真はみかんと柿を組み合わせた秋バージョン。

数々のスイーツに、やわらかな日差しがあたるカフェテラス。〈くしがきの里〉にはフォトジェニックなアイテムとスポットが満載だ。たくさんの果物で道の駅が活気づく秋。豊富な実りと写真に映えるトピックを求めて、さあでかけよう。

おまけ
〈KIGURI CAFE〉の写真では、玄関にあるロゴマークをバックに「季節のフルーツアイスカップ」を撮るのが定番になっているそう。一緒に写って訪問の記念にするのもよし、アイスカップを主役にスタイリッシュにキメるのもよし。

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