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近江米の育て方を学ぶ―〈道の駅 アグリパーク竜王〉の田植え体験レポート!

2024.06.14 STATIONS

5月19日(日)、滋賀県竜王町にある〈道の駅 アグリパーク竜王〉で「田植え体験」が開催された。伝統的な農業を体験して、大人も子供もイベントを楽しんだ。

竜王町は琵琶湖と鈴鹿山系の間に広がる湖東平野の中に位置する。この地域は広大な土地と鈴鹿山から流れてくる清い水に恵まれ、昔から農業が発展してきた。いちごやぶどうなどの果樹園のほか、近江米(※)の産地としても知られている。

(※)品種を問わず、滋賀県産の高品質な米の総称。

〈アグリパーク竜王〉には近江米の販売所と精米所があり、地元の稲作を応援している。

竜王町の豊かな自然に触れ、農作物を育て、自分で収穫する喜びを知ってほしい―。そんな思いから〈アグリパーク竜王〉では毎年5月になると、近隣の水田で「田植え体験」を企画するようになった。

水田の管理は〈アグリパーク竜王〉で行っている。品種は滋賀県発祥の「秋の詩」。

当日は朝から小雨がぱらついていたにもかかわらず、のべ163名の参加者が集まった。

受付を終えたら、地元農家さんから田植えの流れを丁寧にレクチャーしてもらう。
渡された苗の束を手でほぐし、1本ずつ田んぼに植えていく。ぬかるみにはまりながらも、水田の中を進む参加者のみなさん。

現代の田植えでは、機械にに頼るケースがほとんど。〈アグリパーク竜王〉ではあえて昔ながらの手作業を体験してもらうことで、お米作りの大変さと尊さを参加者に実感してもらっている。ぬかるんだ田んぼの中は、まっすぐ歩くだけでもひと苦労。両親に励まされながら、頑張って作業する子どもの姿が印象的だった。
この日植えられた苗は〈アグリパーク竜王〉が大切に育てていく。そして、稲穂が実る秋になれば「稲刈り体験」が催される予定だ。

ここ3年の「田植え体験」のスタッフである〈アグリパーク竜王〉杉本さんに、イベントのやりがいをうかがった。
「毎年の常連さんがいらっしゃるので、再会できることがとてもうれしかったです。『次は稲刈にも来ます』と泥だらけになった足や服で、楽しそうに帰って行かれるみなさんの姿がとても印象に残っています。田植体験と稲刈り体験を通して、食べ物を大切にする気持ちや農家さんへの感謝、農業への関心をもっと持っていいただきたいですね。」。

「稲刈り体験」が毎年9月末頃に開催されるという。参加者のみなさんが自分の手で植えた苗が黄金に実った稲穂になる日が待ち遠しい。

〈アグリパーク竜王〉では一年中、農産物の収穫体験を受付中。詳しくはホームページをチェック。

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