みちする

グルメ
名産品でおもてなし
地産地消の丹波の味

2023.03.15

丹波の食材をふんだんに使った、
「地産地消」がおばあちゃんの里グルメのテーマ。
自社農園の野菜や牧場の肉から牛乳に至るまで、
“地域産”にこだわったランチとスイーツ。
そこには、おもてなしの温かい心が込められていた。

フードコートには、名産品の魅力を引き出した料理がたっぷり。

木のぬくもりが安らぎを与えてくれるフードコート。掛け軸に書かれているのは丹波の名城。

看板メニューは「黒豆うどん・そば」。麺の生地に黒豆の粉が練り込まれており、料理にコクを加えている。ふわっと湯気が立ち上っておいしそう。麺をすすると、口の中に黒豆の甘みが広がる。

きつね黒豆うどん・そばはフードコートで長く愛され続けている。いずれも一杯750円。
黒豆うどん・そばは物産館でも手に入る。丹波の味をご家庭でもぜひ。

熱々のまま頬張りたいのは、「黒豆煮コロッケ」。タネには粘りがしっかりしたもち粉を使用。すりつぶされた黒豆の風味を、サクサクの衣の中に閉じ込めている。

もち粉でできたタネは驚きの粘り。豪快にかじっても形が崩れない。一個200円。

甘味で大人気なのがおばあちゃんの里の冬を彩る「田舎ぜんざい」。温かいお椀に満ちた、小豆の甘さがお腹にも心にも優しい。丹波の大納言小豆は煮崩れしにくくほっくりした食感で、ぜんざいにぴったり。

ぜんざいに使われているのは丹波婦木農場産のお餅。外がカリカリ、中がトロトロ。一杯580円。

そもそも、なぜ丹波ではおいしい豆類が収穫されるのだろう?
その理由は、独特な盆地の気候にあるという。「日本のへそ」にあたる丹波には日本海側の冷たい空気と、瀬戸内海側の暖かい空気が同時に流れ込む。すると、昼と夜の寒暖差が大きくなるため植物は暖かい日中に養分を貯めこみ、寒い夜間に活動を停止。朝には大粒でおいしい実ができる。だから、豆は寒暖差が特に激しくなる秋が旬。丹波を象徴する特産物だといえる。

お豆以外にも地元グルメが充実。今回は、道の駅イチ推しの「丹波赤鶏唐揚げ定食」を。

千切りキャベツの大盛りもうれしい。このボリュームで1,000円。

丹波地方で大切に育てられた赤鶏肉を、王道の唐揚げに。引き締まった身を噛みしめると、じわり肉汁があふれだす。ごはんは、地元産の「コシヒカリ」。味噌汁に使われているのも、道の駅の近隣で醸造された無添加の天然味噌。お盆の上には丹波自慢の食材が集結。地域の名物が一度に堪能できる。

味噌汁で使われている無添加味噌は三尾山の特産加工部が醸造。物産館にも並んでいる。

おばあちゃんの里では、デザートも楽しめる。オリジナルスイーツの「こだわりじぇらーと」をジェラートコーナーで注文。どれもおいしそうなフレーバーの中から迷うも、ここはお店で人気ランキング1位の「みるく」と2位の「黒豆きな粉」(2023年1月時点)を選んでみた。黒豆のふっくらした感触と、冷たいアイスが絶妙なハーモニーを奏でる。

ダブルカップ380円。白色が「みるく」で、ほのかな褐色が「黒豆きな粉」。
「黒豆きな粉」も「みるく」に使われている牛乳も丹波産のもの。濃厚な甘みと黒豆の香ばしさがお互いを引き立てる。

フードコートとジェラートコーナーで味わえたのは、大納言小豆や黒豆を使ったメニューの豊かさ。そして、名産品への深いリスペクト。丹波おばあちゃんの里のランチ&スイーツには、「地元の良さをふんだんに味わってほしい」という、道の駅のおもてなし精神が宿っている。その優しさは、まさしく「おばあちゃん」の眼差し。

そして、丹波のおもてなし精神は道の駅と関わる生産者のもとでも守られていた。

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