みちする

駅の楽しみ方:
みかん山と海が囲む場所で下津の食と魅力を味わい尽くす

2024.01.19

2025年春開通が予定される、和歌山県の有田市から海南市に至る延長9.4kmのバイパス。
この新規道路の開通に先がけて、海南市と指定管理会社の株式会社ダイナックがタッグを組んで、同市にオープンした道の駅が<海南サクアス>。
施設があるのは、みかん山と海に囲まれた地域資源豊富な下津町の中央部。
下津町の特産品・みかんをはじめとする柑橘類や桃、びわなどのフルーツと、しらすやはも、牡蠣などの水産物をもっと発信したい。地域の生産者をサポートしながら、利用者に憩いの場を提供したい。そんな強い思いを持って、産地からも近く、お客様もアクセスしやすいこの地にオープンした。
それは明るく広々とした店舗デザインや思わず手に取りたくなる商品ディスプレイ、新鮮な海の幸を堪能できるイートインスペース、活気あふれるスタッフの笑顔、お子様連れでも安心なキッズスペースや遊技場、そして、魚の「サ」、果物の「ク」、遊びの「ア」、多くの人が集まる巣「ス」。同時に「咲く明日」という明るい未来をイメージし、公募により付けられた<海南サクアス>という名前にも、地元、下津のたくさんのエネルギーが秘められている。

施設①産直マルシェ

店内は、入り口正面が飲食スペース、その奥左手に広がるのが、地場産の野菜や季節のフルーツから干物や瓶詰、調味料に梅干し、はちみつ、乳製品、お菓子、地酒、クラフトビール、棕櫚のたわしや紀州漆器やタンバリン、5本指ソックスまで、海南市各地の生産者から受託販売している「産直マルシェ」だ。
中でも店頭を飾るのが旬の下津フルーツ。春はいちご、夏は柑橘に桃、いちじく、秋はブドウ、柿、そして冬はみかんと、見ているだけでも季節感にあふれ、ワクワク。セレクトは<海南サクアス>が独自で開拓した海南市の生産者や企業のもの。地域の魅力がギュッと詰まっためずらしい品ぞろえに、好奇心が奥へ奥へと引っ張られる。

下津フルーツは時期ごとに変化。試食サービスも♪
近郊農家から毎日直接届けられるという新鮮な野菜。
訪れたのは鍋がおいしい季節。店内POPが今日のごはんのヒントに。
下津は釜揚げしらすの本場!獲れたてを釜揚げするためふっくら!
柑橘類やしらすなど海南の特産物を素材にした調味料も充実。
海南市は家庭用品の有力メーカーが集結するものづくりの街でもある。

施設②魚盛水産(うおもりすいさん)鮮魚コーナー

そして「産直マルシェ」の右手には、下津漁師の熱意が感じられる鮮魚コーナー「魚盛水産」が。海南市をはじめとした和歌山県の新鮮な海の幸を、下津にある5つの漁港から毎朝直送で仕入れている。獲れたての鯛にしらすにまぐろ、さわら、海老、青魚などが冷蔵ショーケースにずらりと並び、いけすを備えた売り場は、目で見てお買い物を楽しむとはまさにこのこと。朝のオープンから活気にあふれている。元気いっぱいのスタッフに、「この魚のおすすめの調理法は?」など、コミュニケーションをとりながら吟味するのも今の時代にはなかなか味わえないお買い物体験。海鮮寿司や焼き魚などのお惣菜も素通りできないほど魅力的。あれもこれもおいしそうと、幸せな気分で満たしてくれる。同駅のホームページでは「本日のお魚情報」を公開。入荷状況を毎日更新している。SNSでも売り場の魚の写真がアップされているので、事前チェックしてから、お買い物に訪れるという常連のお客様の姿も。

施設③魚盛水産(うおもりすいさん)飲食コーナー

「魚盛水産」では、鮮魚を使用したおさしみや海鮮丼、釜揚げしらす重、焼き魚や天丼、さらにうどんなどさまざまな飲食メニューを用意。さばきたての味を楽しめるとあって、イートインメニューを目当てに訪れる人も多く、特に土日の昼ともなれば連日行列の大にぎわい。飲食コーナーの開店は午前10時だが、100席ほどある空間があっという間に埋まってしまう。
看板メニューは、おさしみ、焼き魚、シーフードフライがセットになった<海南サクアス>限定の「魚盛定食」。“おいしいお魚をたらふく食べたい!”を叶えてくれるうえ、その日の入荷で魚の種類が変わるので、毎回新鮮な気分で味わえる。

施設④SHIMOTSU FRUITS(シモツフルーツ)

たっぷりと海の幸を堪能した後はぜひ、海南市産のフルーツを使った自家製スイーツを販売するフルーツパーラー「シモツフルーツ」へ!
海南市産といえば、みかん、いちご、びわ、柿、桃、すももなどが有名だが、同店で は海南産をはじめ、フルーツ王国・和歌山県のフレッシュな果物を使ったタルトやパフェ、ドリンク、地元・黒沢牧場の生乳を使った濃厚なソフトクリーム、海南オリジナルブレンドのコーヒーも満喫できる。食後のデザートにはもちろん、ドライブのリフレッシュにも立ち寄りたいポイントだ。

施設⑤かもしばテラス

開放感のある芝生広場「かもしばテラス」。だれもが自由に使え、お子様たちが遊べる大きな滑り台や、手押し井戸ポンプなどを備えるほか、施設内で買ったお弁当やスイーツを持ち出して、のんびりと屋外で飲食も楽しめるウッドデッキスペースもアリ♪駐車場側には高い柵を設けているので、お子様も安心して駆けまわれそう。

施設⑥多目的室

「かもしばテラス」につながる「多目的室」。45名を収容できるテーブルとカウンター席、水回り設備とIHコンロ付き。海南市が管理し、1時間500円で貸し出ししている。施設内で調達したお弁当やイートインコーナーでオーダーしたメニューを持ち寄れるというから、会合などにもうってつけでは?

施設⑦こどものえき(キッズコーナー)

飲食はもちろん、お子様が安全に安心して遊べるキッズスペース。鍵付き個室の授乳室やおむつ交換台、こどもトイレやベビールームも完備し、小さなお子様のいるファミリーにとっても気兼ねなく滞在できる手厚いサービスが充実。

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