みちする

お買い物:
買い物カゴがいっぱいになるマルシェとは?

2024.01.19

「海南市がここまで地域資源豊富なエリアだとは知りませんでした」。そう語るのは、撫悠紀野(ゆきの)さん。道の駅を企画運営するサントリーグループ「株式会社ダイナック」の社員で、入社後すぐ<海南サクアス>の担当に抜擢された。上席店長の今西陽介さん、そして約70人の地元スタッフと共に、同駅を盛り立てている。
撫さんは大阪出身で「和歌山には家族でちょくちょく来ていました。海南市のマラソン大会に参加したこともあります」と話すほど身近なエリアだったそうだが、道の駅の担当になってからたくさんの発見があるという。「魚も、果物も、野菜も、加工品も、へぇ~海南ってこんなにいろいろあるんだ、面白い!って、関心が深まりました」。
「株式会社ダイナック」では、地域との結びつきをキーワードに、地元生産者との連携からイベントの企画・運営まで、外食企業ならではのメリットをいかした施設運営を行っている。そのためか、生産者と独自にコミュニケーションしながらセレクトしたという、オリジナリティー豊かな生鮮食品や加工品がそろっている。

みかん

この日「産直マルシェ」を彩っていったのは「田口早生(たぐちわせ)」という温州みかん。早生は小さくて、 瓤嚢 (じょうのう)といわれる内側の白い皮も薄くて食べやすい。果汁がぎっしりで爽やかな甘さが魅力だが、農家によっても味はさまざま。早生から中生(なかて)、晩生(おくて)と、冬に向かい 味もだんだん深くなってくるという。そして冬本番になると蔵出しみかんが登場する。“蔵出しみかん”という、どこかお宝めいた名前の理由は?「年末に収穫したみかんを2、3カ月間貯蔵箱で熟成させ、年明けに出荷する本格貯蔵みかんです」と、撫さん。寒さで甘さが増し、熟成された奥深いおいしさは、この時季だけの貴重なものだとか。

ここに並ぶのは下津のみかんが中心。ひと口に温州みかんといっても売り場に出てくるみかんは、ゆうに10種類を超えるという。

野菜

野菜の直売コーナーにも、入れ替わり立ち替わり、下津の誠実な農家が作った旬の野菜が並べられていく。その向こうには、農家の方が手作りした幾種類もの梅干しに、豆腐やこんにゃく、醤油やぽん酢、ドレッシングなどの数々の調味料、はちみつに、しそ、地元で創業90年の味噌専門店<川善味噌本舗>の「紀州金山寺みそ」も並ぶ。さらに、地酒、乳製品、ドリンク、レトルト食品やお菓子、メイド・イン・海南の雑貨も幅広く扱っている「産直マルシェ」はまさに迷宮のごとし。一歩入れば、果物や野菜を買いに来たつもりが、ついついいろいろ買い物カゴに投入してしまうというのも頷ける。

じゃばら胡椒

花粉症対策でも注目の和歌山名産の柑橘「じゃばら」の胡椒。くせになること必至なピリ辛感。

金山寺味噌

梅干し

はちみつ

ラーメン

和歌山といえばの名産品も多種多様に。お気に入りを発見できるかも!

地酒

お菓子

甘党にも辛党にも。おみやげに欠かせない箱入りのお菓子をバラエティー豊かに。
「果物も、野菜も、鮮魚も、加工品も、独自で開拓した生産者さんのマルシェです」と、撫さんの言葉に熱がこもる。
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