みちする

ホスピタリティ:
シンプルな空間とフレンドリーなおもてなし

2024.06.24

前の記事↓

陽光が差し込み、木の香りが漂うフロントで、フレンドリーなスタッフがお出迎え。↑写真は〈フェアフィールド·バイ·マリオット·和歌山串本〉。


「フェアフィールド·バイ·マリオットの原点は、バージニア州のブルーリッジ山脈にあるフェアフィールド農場にあります」と、岡本さん。
1987年に誕生した「フェアフィールド·バイ·マリオット」は、J.W. マリオットと妻のアリスが、家族や友人をもてなす場としていたマリオット家所有のフェアフィールド農場からインスピレーションを受けたものだという。
そのデザインコンセプトは“シンプルであることの美しさ”。建物は積水ハウスが手掛け、ロビーラウンジも客室も、全国すべての施設が統一されたデザインになっている。
「フェアフィールド農場から継承した、フレンドリーなホスピタリティと心地よさであふれる温かみのある空間を旅行者の皆さまにご提供したいと、考え抜かれたものです」
そう、語るのは同ホテルのマーケティング部長である中本陽子さん。

その特徴を伺うと「木材など天然素材とカラートーンの組み合わせで、屋外と屋内がシームレスにつながるデザインに。客室には、ぐっすりとお休みになれるベッド、無料の高速Wi-Fiはもちろん、厳選されたアメニティをご用意しています。浴室もシンプルかつ快適なレインシャワータイプです」と、中本さん。一方で、それぞれの土地の特徴を取り入れた仕掛けも。
「たとえば、ロビーラウンジのペンダントライト。京都では丹波の黒豆を、九州では火山の照明カバーを採用しています。また壁には、それぞれの歴史や文化などを象徴する9枚のモノクロ写真が飾られています」
さらに特筆すべきはロケーションの素晴らしさを存分に体感できること。ロビーや各部屋の窓からは息を呑むような自然景観を望めるのだ。

道の駅のそばで自然の中の景色、音、香りに囲まれたホテルを泊まり歩きながら、エネルギーチャージの旅ができるなんて、贅沢!

“シンプルであることの美しさ”というホテルのコンセプトは、ロビー、客室の細部にまで行き届く。
部屋から見える景色は一幅の絵画のよう!
壁に飾ってあるのは、書家による旅の枕詞「くさまくら」の書。
地域の歴史や文化を深堀りするうち、「いろんな発見があって、土地土地に残る歴史の面白さにハマっています」とほほ笑む中本さん。
どの施設もロビーラウンジには借景を楽しめる大きな窓が。自然との一体感を味わえる。
ロビーラウンジには必ず施設それぞれの土地の歴史や文化などを象徴する9枚のモノクロ写真も。

次の記事↓

ページトップへ