みちする

駅の楽しみ方:
温泉と風景と食と…
幸せに浸る海のお城

2023.09.09

中国の宮廷のような建物にびっくり!兵庫県相生市で唯一の道の駅で、海の駅も兼ねる〈あいおい白龍城(ペーロンじょう)〉は、オリエンタルなムードあふれる景観に圧倒される場所だ。そもそも名前にある「白龍(ペーロン)」とは中国発祥の競漕のこと。江戸時代、長崎港を訪れた中国人から日本に伝来した行事だという。その後、大正時代になり、長崎から播磨造船所に大勢の作業員が出稼ぎにやって来た。彼らは故郷を偲んで相生湾でペーロン祭を興し、100年以上も受け継がれる伝統行事となった。

そんな地域にまつわる深い歴史が、〈あいおい白龍城〉のビジュアルと、「ペーロン」という中国語の響きには込められている。それを象徴するような海の恵み、楽しみが満載の道の駅として、平成13年の発足以来、リピーターを増やし続けている。

施設①ペーロン温泉

地下1,500メートルの源泉から汲み上げている〈ペーロン温泉〉。

道の駅の中にある〈ペーロン温泉〉は地元民の憩いの場になっているほか、観光客や車中泊のドライバーにも利用されている。お湯は、海水に近いカルシウム・ナトリウム塩化物泉。体がよく温まり、湯冷めしにくいと評判だ。

温泉内では泡沫湯や週替わりの薬湯、サウナなどをいろいろ楽しめる。
相生湾に臨む露天風呂では、爽やかな潮風も感じられる。
オーシャンビューの休憩スペース。マッサージチェアでくつろぎながら海を眺められ、夢見心地に。

施設②特産品売場

相生市内の海鮮、野菜のほか、西播磨の特産物が幅広く集う。

〈特産品売場〉のテントの中では、地元の野菜やおみやげがずらりと並ぶ。ここにはギフトから毎日の食卓に加えたい食材や調味料まで勢揃い。道の駅が地元業者や学生とコラボした商品もあり、個性的な特集コーナーのラインナップにも注目だ。

テントは野菜や乾物、館内は鮮魚や発酵食品などを中心に取り揃えている。
〈竹田農場〉のトマトをはじめ、見た目も艶やかなおいしい青果が並ぶ。
道の駅では珍しい金魚も販売されている。

施設③お食事処 和ダイニングまねき

テーブル席が広く、子連れでも食事しやすい。

相生市の名産品を生かしたメニューが、〈お食事処 和ダイニングまねき〉の魅力。海山の自然に恵まれた相生地域ならではの、旬の食材を生かしたメニューに出会える。特に、季節の海鮮類を豪快に使ったボリューム満点の麺類や丼ものが人気。

予約をすると、個室やお座敷でゆったりと食事を楽しむこともできる。

施設④屋台グルメ

熱い鉄板のジュウジュウという音と、お好み焼きのジューシーな香りに誘われるよう。

〈あいおい白龍城〉では、屋台のメニューも食べ歩きたい。お好み焼きとスイーツを頼める〈元気焼(げんきやき)〉、かき巻が大人気の〈播州にしき 揚げかまぼこ〉は連日盛況。いずれの屋台もアットホームな雰囲気で、気軽にB級グルメをオーダーできる。

牡蠣のシーズンには、焼き牡蠣コーナーも登場。

写真を撮るならここ!:入口すぐの〈ペーロンデッキ〉

2023年の3月から新しく、道の駅に加わったスペース。スイーツやB級グルメを味わいながら、ウッドデッキでまったりと安らげる。相生湾を見渡せるポイントでもあり、旅の記念撮影におすすめ。

夜になればカウンターについたライトが灯り、幻想的なイルミネーションが浮かび上がる。

グルメもSNS映えするポイントもちりばめられた、〈あいおい白龍城〉。道の駅ファンにも、ファミリー層やカップルにもおすすめだ。

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