みちする

グルメ:
御食国の恵みが集合
食べ歩いて大満足

2023.02.22

飛鳥・奈良時代から日本食の文化を育んできたのが、かつて御食国と呼ばれた3つのエリア。
淡路島は若狭や志摩と共に、御食国の恵みを現代に伝えている。
島内にある道の駅あわじにも、おいしい海の幸がたっぷり。
他にも、B級グルメからスイーツまで注目メニューがずらりと並んでいるので、ハシゴで楽しむのもおすすめ。

①「お魚共和国 えびす丸」
海のそばに来たのなら、海産物をたっぷり食べたいところ。それなら、本館向かいの「お魚共和国 えびす丸」へ。隣は魚屋さんというだけあって、とれたて鮮魚を使ったメニューをリーズナブルに提供している。新鮮なお刺身はもちろん、海鮮丼も種類いろいろ。

「お魚共和国 えびす丸」では店内の他、屋外にもベンチ席が。道の駅の賑やかな雰囲気を感じながらランチできる。

今回注文したのは、「淡路の鯛ごはん卵かけ」。身が引き締まっている明石の鯛をごはんの上に、盛りに盛った丼。新鮮な海の幸ならではのぷりっとした歯ごたえがたまらない。

この白身の輝き。淡路産のほかほかご飯とお魚のマリアージュ。880円。
お刺身と生卵の組み合わせを考えた人に思わずリスペクト。
焼き牡蠣も一緒に注文。ぷりぷりの身4個で400円。

②「駅ナカ食堂」
本館1階には「駅ナカ食堂」が。こちらは地元の常連客が多く、飾らないメニューが揃う。仕事中の漁師さんや近隣の主婦の方々はもちろん、道の駅のスタッフさんたちもお昼に集まってくるとか。

「駅ナカ食堂」店内。スタッフさんとお客さんが談笑していたのが印象的。

真冬の取材だったので、温まる「濃厚牡蠣ラーメン」を頼んだ。麺をひとすすりしてびっくり。出汁の一滴一滴に牡蠣のエキスが染みわたっている。

ラーメンの上には大粒の牡蠣が3個。スープは鯛の出汁がベース。一杯650円。
牡蠣のアヒージョをミキサーにかけて、濃厚なエキスを生み出しているのだとか。
牡蠣ラーメンはおみやげにもなっている。本館のお土産店までどうぞ。

食堂内では一品もののお惣菜も選べる。広報スタッフさんにすすめられるまま、“すじこん”をお盆に載せてみた。“すじこん”は調理スタッフさんがご自宅で作っていた、いつものおかず。それを気に入った社長がメニューに取り入れたのだそう。

“すじこん”こと「牛すじ肉とこんにゃくの煮込み」の小鉢100円。食欲をそそる甘辛味。

③レストラン海峡楼
本館2階にある「レストラン海峡楼」ではテラス席を設けている。明石海峡の雄大な景色を眺めながら、ビーフや牡蠣、お刺身など、淡路島ならではの料理をいただけるのが醍醐味。

潮風が頬を撫でるテラス席。海を挟んで神戸市の街並みまで眺望できる。

淡路島の上質な食材にシェフが技法をこらしたメニューが、「レストラン海峡楼」の特色。今回は贅沢にお肉を使った料理を注文してみた。「淡路牛」の「極旨すき焼き重」をテラス席で堪能。ところで、「淡路牛」とは、淡路島で産まれ育った牛、または、他の場所よりも淡路島で肥育された期間が長い牛だけに与えられる称号だとか。自然豊かな環境で大切に育てられた牛なので、肉質はきめ細かく繊細。

淡路牛が敷き詰められた圧巻な眺め。溶いた生卵をかけていただきます。1680円。
お肉を持ち上げた箸に感じる重み。淡路牛は脂身が少ないうえ、柔らかくて食べやすい。
「レストラン海峡楼」の店長・吉田博重さん。お店のメニュー開発もされてきた。

④「淡be-」
お腹が膨れてきても、B級グルメは別腹だろう。おやつや間食におすすめなのは、中庭入り口にある「淡be-」。淡路牛のバーガーとソフトクリームを楽しめる、テイクアウトのお店。

天気のいい日はバーガーやソフトを、中庭のベンチでひなたぼっこしながら食べたい。

メニューに「不動の一番人気」とあった、「淡路牛バーガー(特性醤油)」をオーダー。

和風の味付けが不思議とパンズに合う。噛めばジュワーッと肉汁が。550円。

数あるメニューの締めのデザートもぜひ、「淡be-」で。迷った末に「蜜郎ソフト」を頼んだ。徳島県の長谷農園さんから取り寄せたさつまいも「蜜郎」を使い、ソフトクリームと合わせたスイーツで、温かい蜜郎とひんやりしたソフトクリーム、2種類の甘さが同時に口の中で広がる。

お芋は加熱したてでほくほく。底のほうからアイスが溶け出してくる。450円。
蜜郎は熟成された甘みが特徴の「蜜芋」。はちみつとアイスにひたして食べれば濃厚さもアップ。

4店舗はいずれも淡路観光開発公社の直営。忙しいときはお互いが協力して、お店を切り盛りしているそう。

そんな道の駅あわじで働く人に、お話を聞いてみたくなった。(リンク)

フリーの飲食スペースには明石焼きのお店が。タコの弾力がやみつき。10個入り600円。
飲食スペースの様子。まったりとくつろげる空間。

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