お買い物:
海山の食材を主役に
新名物も続々誕生
2023.02.22
海に囲まれた淡路島は、古くは朝廷に海産物などの食材を献上し、「御食国(みけつくに)」と呼ばれた地。
駅あわじには、そんな歴史を彷彿させる特産品があふれんばかりに。
さらに、道の駅で誕生した愛デアいっぱいのおみやげも。
道の駅あわじを運営する株式会社淡路観光開発公社は食品開発にひたむき。松帆にある食品加工場には連日、1トンから2トンもの海鮮類が届くそう。おみやげ売り場には、そこで生まれた商品が毎日、盛りだくさんにラインナップ。魚や野菜などのこだわりの生鮮類と合わせて、道の駅オリジナルのおみやげが本館を賑わせている。
淡路島といえば、海藻から作る「藻塩」も名物。塩づくりの歴史は深く、万葉集にも登場するほど。道の駅あわじでは、笠金村(かさのかなむら)が詠んだ「淡路島 松帆の浦に朝なぎに、玉藻刈りつつ夕なぎに 藻塩焼きつつ海人娘子」(第6巻・935番歌)という歌の一節にちなみ、オリジナルの藻塩「夕凪塩」を販売している。伝統的な製法で作られた夕凪塩は、水に溶けやすく料理に合う。
海鮮の他の加工品では淡路島特産、玉ねぎ関連がやっぱり目立つ。
淡路島の玉ねぎはみずみずしくて甘い。そのうえ日持ちもするので、たくさん買っておけそう。店長を務める森一さんにおすすめの商品を聞いてみると、
「どれも味に自信がありますが、玉ねぎポン酢はご好評をいただいています」とのこと。
続いて、年間を通して人気を誇るのが「たまねぎスープ」。
特産品だけあり、玉ねぎのおみやげにはさすがのバリエーション。玉ねぎ以外でも、1月の取材時には冬の野菜が勢揃い。
さらに、季節の海産物。取材に伺った1月後半では牡蠣が旬を迎えていた。
海産物を選ぶなら、本館の隣にもお店が。その名も「お魚屋さん」。
「お魚屋さん」で取材に応えてくれたのは的場稔史(まとばとしふみ)さん。的場さんは毎日、道の駅に届けられる海産系の商品を管理している。
「お魚屋さん」ではどのような商品を販売されているんですか?
「やはり鮮魚が多いです。後は店内で調理する、茹でダコやちりめんじゃこなどを。他には、アラやカマですね。魚をさばいた後、アラやカマをここでは売って、すぐに食べられる部位は飲食店に」
漁師さんが毎日届けてくれる魚を、新鮮なうちにお客さんの元へと。売り場と飲食店が阿吽の呼吸で、おいしい魚を提供している。
道の駅あわじの店内では、山海の幸がよりどりみどり。海産物や玉ねぎなどの特産品のほか、調味料やおみやげもたくさん。営業推進部の鶴谷さんは
「やっぱり淡路島って海産物のイメージじゃないですか。でも、これからは野菜にも同じくらい力を入れる予定です。今は単発的に開いている中庭のマルシェも、常駐の方向で動いています。それが物販に関しての大きな目標ですね」と語る。
道の駅あわじの売り場は常に現在進行形。オリジナルのお菓子ができたり、野菜の種類が増えたり。地場産品の魅力を伝えながら、新しい商品を日々生み出していくパワーがきらめいていた。
さて、お買い物でお腹が減ったらグルメめぐりにレッツゴー!