みちする

駅の楽しみ方:
明石海峡大橋の麓で
絶景とグルメを満喫

2023.02.22

兵庫県淡路市岩屋は瀬戸内海からの心地よい潮風が年中そよぐ場所。
ここに「道の駅あわじ」が開業したのは1997年のこと。
レクリエーション施設だった松帆アンカレイジパークと道の駅が一体化し、現在の形に。
いまや道の駅あわじは淡路島の観光名所のひとつ。
多くの人が足を運ぶ理由を体感しに行ってみた。

本州と四国を結ぶ明石海峡大橋は全長3911メートル、中間スパン1991メートルと、世界最大級を誇る吊り橋。ドライブコースとしても人気のこの橋を、大阪方面から走り抜けると淡路島の最北端「道の駅あわじ」がひょっこりと見えてくる。海と空が広がる目の覚めるようなパノラマのもと、淡路島ならではの美味がお出迎え。

明石海峡大橋を降りて車で5分。海と空に囲まれた、道の駅あわじの入り口付近から見える景色。

車を降りると目に飛び込んでくるのは、瀬戸内海と明石海峡大橋が織りなす景色の美しさ。駐車場の横には、巨大なアンカレイジ(橋を支えるおもし)が聳え立つ。そう、道の駅あわじは明石海峡大橋を真下から見上げられる場所。まるで山の麓から頂を眺めるよう。しかも、目の前にはキラキラとまばゆい瀬戸内海の海面が広がり、実に風光明媚。

駐車場の側から見上げた明石海峡大橋。SNS映え必至の絶景ポイント。
併設の公園には明石海峡大橋建設時の主塔(ケーソン)を押さえていた海底の錘(おもり)がオブジェに。

ここ岩屋は日本の国生みの伝承が残る土地。イザナギナミノミコトという2神が橋の上から玉で飾られた矛「天沼矛(あめのぬぼこ)」で潮をかき回し、生まれたのが「オノコロ島」だといわれてきた。岩屋港にある絵島がオノコロ島と呼ばれるのも、伝承に由来しているとの説がある。古来より絵島は月見の名所として知られ、多くの和歌に詠まれてきた。
国生みの際に神々が立っていた橋と明石海峡大橋では、どちらのほうが大きかったのだろう?道の駅あわじから海景を眺めていると、思わずそんな神話の世界に誘われるようだ。

橋を支える巨大ブロックをスクリーンにして、映画の野外上映イベントが開催されたことも。
淡路島の観光をガイドしている「情報コーナー」。周辺スポットのパンフレットで淡路への興味がふくらむ。

海の幸を味わえるグルメも道の駅あわじの特色。新鮮な魚を使った旬のメニューが、食欲をくすぐる。漁師さんをはじめ、地元の方々も足繁く通ってくるという4つの飲食店は、平日でも大賑わい。それぞれ、海産物や地元のお惣菜、高級食材にB級グルメと、違った個性が共演し、お客さんを惹きつけている。

1つめは、地元客にも観光客にも愛されている「お魚共和国 えびす丸」。海鮮丼が看板メニュー。
2つめは本館の1階にある「駅ナカ食堂」。バラエティー豊かにランチが揃う。
3つめは本館2階の「レストラン 海峡楼」。贅沢に海山の幸を使った、丼物やセットメニューを潮風にあたりながら楽しめる。
4つめは、バーガーショップの「淡be-」。「淡路牛」のメニューが盛りだくさんでテイクアウトもOK。

そして見逃せないのは、おみやげの充実ぶり。本館のお土産店には淡路島名物の海鮮類や玉ねぎ関連の食品がずらり。なんとそのうち、店内の約6割にあたる、50種類以上の商品は道の駅あわじブランドだとか。すべては道の駅の管理運営を行う淡路観光開発公社が開発したというから驚き。

玉ねぎや海産物などの地元食材を使ったオリジナル商品が多い本館に対し、その向かいにある「お魚屋さん」は鮮魚が中心。地元漁師さんが届けてくれる、活きのいい海産物が並ぶ。2店から伝わってくる、淡路島の豊かな食の魅力。

おみやげ売り場。地元の買い物客もスーパー感覚で訪れる。
本館の外で営業している「お魚屋さん」。鮮魚の他、茹でダコや干物なども。

おみやげ売り場のラインナップ、おすすめなど、詳しくはこちらから!

道の駅あわじから車で4分の温泉「美湯・松帆の郷」。帰りには明石海峡大橋を眺めながらひとっ風呂浴びるのもいい。

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